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バイオマスタウンって何?

 


 

  Q:バイオマスタウンって何?

  

  A:「バイオマスタウン」とは、農林水産省が推進する、バイオマスを有効利用していこうとする地域

      指定地のことで、一定の地域内において広く地域の関係者の連携の下、バイオマスの発生から利用

      までが効率的なプロセスで結ばれた総合的な利活用システムが構築され、安定的で適正なバイオマ

      スの利活用が行われているか、行われることが見込まれる地域のことをいいます。

 

       バイオマスタウンを対象に、市町村が主体となって策定したバイオマスの利活用についての全体

      プランを「バイオマスタウン構想」といいます。

 

 

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  Q:バイオマスタウン構想の策定範囲は?

 

  A:  バイオマスタウンの対象範囲は、「地域」であるため、通常市町村単位としてますが、必ずしも

      市町村全域を対象にする必要はなく、地域の実情に応じて限定した市町村の一部を対象とすること

      もできます。

       また、近隣の複数市町村、あるいは、姉妹都市間などで県を超えた複数市町村の間でも策定が可

      能です。

 

 

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  Q:バイオマスタウン構想を策定するとどんなメリットがあるの?

 

  A:  バイオマスタウン構想は、関係機関や地域住民が自らが作成するため、バイオマスの利活用の推

      進が期待できます。

       また、バイオマスタウン構想は、関係省庁や都道府県においても共有されるため、地域の取り組

      みが関係機関に理解されやすくなります。

       さらに、国や県からバイオマスタウン実現のための積極的な支援を受けることができるようにな

      ります。

 

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  Q:バイオマスタウンになるには?

 

  A:  バイオマスタウン構想は、市町村自らがバイオマスの利活用方法を考え、地域の目標として策定

      するものなので、地域の創意工夫により作成します。

 

    1) 地域内の関係者での話し合い

    2) 地域のバイオマスについての調査

    3) 先進事例等の情報の収集

    4) 地域内での利用方法等の検討

    5) 有識者や関係機関への相談推進体制

    6) バイオマスタウン構想書の取りまとめ

 

 バイオマスタウン構想は現時点での地域が目指す利活用方法等について策定するため、発生状況や利用

状況に変化が生じた場合は変更することが可能です。

 

 

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  Q:具体的には?

 

  A:  間伐材や廃材、稲わら、生ゴミ、廃油、下水汚泥など「エネルギー源として再利用できる動植物

      から生まれた有機性資源」と定義されるバイオマスを積極的に利活用し、バイオマスエネルギー導

      入により温室効果ガス排出削減目標を達成しようという「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議

      決定(2002年12月27日)されてから5年以上が経過しました。この間2006年3月に見直しが行わ

   れ、新たなバイオマス・ニッポン総合戦略として、(1)バイオマス輸送用燃料の利用の促進とと

   もに、(2)未利用バイオマスタウン構築の加速化が打ち出されました。バイオマスタウンとは、

   地域の関係者が連携し、バイオマス資源を積極的に利活用して地域の振興と地球環境問題へ貢献す

   るというものであり、2010年までに全国300地域を目標に掲げ、2008年3月末現在で139地域

   が公表されています。地域によってその取組の内容、事業規模あるいは、進め方等にもかなりの差

   が見られ、従来型の行政主導の公共事業的な色彩が色濃いものから、民間主導で環境ビジネスとし

   ての自立を目指すものまでさまざまです。

 

        その中で、独自性を持って着実に事業を展開している一つの事例を紹介します。

 

        岡山県の北、鳥取県との境に位置する人口約52,000人の真庭市(2005年3月に9町村が合併)

      では、今から15年前に地域の若手経営者と行政マン有志により、将来の真庭の姿を考える場とし

      て、「21世紀の真庭塾」が設立されました。塾では、行政が培ったネットワークを駆使して、多彩

      な講師を全国各地から手弁当で招聘、4年間の勉強を重ねる中からこれからの真庭が追求するテー

      マとして「環境産業」にたどり着き、「2010年の真庭人の一日」と題したビジョンの中でゼロエミ

      ッションを提案しました。

        古くから製材業を営む企業が多い木材の町で木を生かした環境産業の創造を進める中でバイオマ

      スが浮上し、折しもCOP3京都議定書の宣言とも呼応し、木屑からのバイオマス発電、酸性土壌の中

      和剤としての木片コンクリートの開発、ねこの排泄物対策としての猫砂の開発、都市部のヒートア

      イランド現象への対応としての木片ブロックの開発、かんな屑からの燃料としての木質ペレットの

      開発等へと結びつき、2004年にはこれらを販売する地域会社を設立するに至りました。その成果が

      認められ、真庭市はバイオマスタウン構想が公表され、現在では、NEDOの「木質バイオマス活用地

      域エネルギー循環システム化事業」の採択を受け、木質ペレットや木材チップを燃料として、地域

      の農業用ボイラーの燃料、工業用の燃料、事務所の冷暖房用の燃料として使用する事業を経済的に

      成立させるべく取り組んでいます。

        この地域で注目すべき点が二つあります。一つは、これらの活動が、「21世紀の真庭塾」のメ

      ンバーが中心となった民間による起業・創業であることです。

        二つ目は、これらの活動がマスコミ等で紹介され、視察者が多いことに注目し、施設の見学を組

      み込んだ新しい学習型の「バイオマスツアー」を企画し、実験的に取り組むなど新しい産業観光

    (エコツーリズム)に仕立て、地域活性化の実現と環境学習へ貢献しようという試みです。行政主導

      のハコモノ中心の地域づくりではなく、民間主導のしたたかでしなやかなソフト中心の地域づくり

      が、岡山の中山間地域の中で静かではありますが、力強く着実に進化していく姿は、痛快です。

    

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